善逸の兄弟子!”新”上弦の陸の獪岳(かいがく)が壱ノ型を使えない理由を考察

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善逸の兄弟子!”新”上弦の陸の獪岳(かいがく)が壱ノ型を使えない理由を考察

 

2021年2月4日、ついに鬼滅の刃ファンブック第二弾「鬼殺隊見聞録・弍」が発売されました。

作中で語られなかった情報が詰まった、待望の一冊。

 

ゆーま
ゆーま

新たな情報が大量に解禁され、

鬼殺隊推しの方も鬼推しの方も

大満足できる内容です。

 

人気投票で見事1位となった雷の呼吸の使い手・我妻善逸と、その兄弟子・獪岳(かいがく)。

無限城編での戦いで彼のファンは急増し、なんと人気投票では鬼舞辻無惨をも凌ぐ21位という結果になりました。

 

しかしながら、雷の呼吸についてはまだまだ謎が多く残されています。

中でも「獪岳が壱ノ型を会得できなかった」理由について、作中では一切語られていません。

なぜ、獪岳は壱ノ型だけが会得できないのか?

 

この記事では、未だ謎に包まれている獪岳の雷の呼吸について、ファンブックにて明かされた新情報を参考にしつつ考察していきます。

アニメ未登場のネタバレを多く含みます。
ご注意ください。

 

【関連記事】鬼滅の刃アニメ2期はいつから?どこまで?遊郭編では宇髄天元が大活躍!

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善逸の兄弟子!”新”上弦の陸の獪岳(かいがく)とは

 

善逸の兄弟子!”新”上弦の陸の獪岳(かいがく)とは

 

十二鬼月の座 堕姫と妓夫太郎の死亡により”新”上弦の陸
呼吸 雷の呼吸
身長 167cm
体重 64kg
キャラクターボイス(CV) 細谷佳正
趣味 博打
ゆーま
ゆーま

善逸に桃を投げつけていたので

桃先輩という愛称もあります

 

獪岳(かいがく)には使えない雷の呼吸「壱ノ型」が善逸に使える理由

 

獪岳(かいがく)には使えない雷の呼吸「壱ノ型」が善逸に使える理由

 

善逸と獪岳の師弟対決は、善逸の勝利で終わりました。

 

しかし、戦いの直後に愈史郎が話していたことも少し引っ掛かります。

「お前の戦ってた上弦はまだ自分の術や能力を使い熟せてなかった」

「運のいいことだ」

「戦いが一年後だったら即死だったろうな」

(引用元:鬼滅の刃17巻146話76ページ)

 

つまり、愈史郎の話では獪岳は弱かったわけではなく、獪岳が善逸に敗北したのは交戦した時期が早すぎたため、と解釈することができます。

「壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ」

(引用元:鬼滅の刃17巻144話43ページ)

 

ゆーま
ゆーま

このセリフからわかる通り、

善逸は「壱ノ型だけ」を、獪岳は

「壱ノ型以外」を会得しています。

 

単純に使える技の数が、善逸は一種類なのに対し、獪岳は弐から陸ノ型で五種類あることになりますよね。

 

しかし、手数の多さが雷の呼吸の使い手として強いというわけではないことが、以下のセリフより判明します。

「雷の呼吸って壱ノ型が全ての型の基本だろ?」

「壱ノ型だけ使えないってことは結局…なぁ?」

(引用元:鬼滅の刃17巻145話60ページ)

 

ここで得ることができる情報としては、雷の呼吸における「壱ノ型」が、全ての型の基礎であり基本の型である、ということです。

 

つまり、そもそも「雷の呼吸」においては「壱ノ型」が基本形として存在し、状況や使用用途に応じて変形させた結果、弐から陸ノ型が作られた。

そう考えるほうが自然でしょう。

 

以上から、「壱ノ型が使える=雷の呼吸の基礎が会得できている」という結論が導き出せます。

 

善逸は緊張や恐怖が無いから「壱ノ型」が使える

 

善逸は緊張や恐怖が無いから「壱ノ型」が使える

 

また、3巻の鼓屋敷編において、善逸は作中で初めて「壱ノ型」を放ちましたよね。

そのときの構えを覚えていますでしょうか。

 

これは、剣術における「居合斬り」という抜刀術の構えです。

善逸は緊張や恐怖が無いから「壱ノ型」が使える

ゆーま
ゆーま

刀身を鞘に入れたまま、

相手の懐に入り込み、抜刀して

斬った後、すぐに納刀する。

 

この一連の流れを、全集中の呼吸で強化し、一瞬で行なっているのが「壱ノ型」となります。

「技法上特に重視させるのは”鞘ばなれ”の瞬間動作、斬突の瞬間動作および”納刀”動作であり、」

(中略)

「日本刀操作の厳しさは例えば斬突する相手のその部分に対しては些かの狂いも無く瞬間の判断を要するし、」

(中略)

「誠に厳しいものであり、無限の努力が必要といわざるを得ない。またこのためにする平素の身体的鍛錬も亦並々ならぬことは論を俟たないのである」

(引用元:居合道の芸術性について/福井勇著)

ゆーま
ゆーま

上記からも読み取れる通り、抜刀術

である「壱ノ型」は並大抵の努力で

会得できるものではありません。

 

また、善逸は師の訃報を受け取るまで覚悟が決められず、眠っているときにしか「壱ノ型」を放つことができませんでした。

初登場時は特に、そうした善逸の特徴が顕著にあらわれていましたよね。

 

襲い掛かってくる鬼に対して、大声で命乞いをしたり、恐怖で足が竦んだり、周囲が困惑しても仕方ないような行動を多く取っています。

「普段は緊張や恐怖で体が強張りうまく動かせない…」

(引用元:鬼滅の刃3巻23話140ページ)

「これは絶対に俺がやらなきゃ駄目なんだ」

(引用元:鬼滅の刃16巻136話53ページ)

 

緊張(=恐怖による体の強張り)、そして緩和(=気絶による入眠)を無意識的に行うことは、肉体的疲労の回復に役立ちます。

「漸進的筋弛緩法」として、「科学的根拠が与えられた行動療法」にも認められています。

(引用元:アスリートにおける漸進的筋弛緩法の応用と実践/秋葉茂季著)

 

つまり、壱ノ型は、恐怖を消すか、相手の懐に飛び込む勇気がないと使えない技です。

だからこそ善逸は意図せずして自身の力を最大限発揮できるルーティーンを生み出していたことになります。

 

会得の難しい「壱ノ型」を善逸が使いこなせているのは、奥底に眠る勇気と睡眠時の筋弛緩による強化が理由だと考えられます。

 

獪岳の雷の呼吸である弐から陸ノ型の五種は血鬼術で強化されている

 

獪岳の雷の呼吸である弐から陸ノ型の五種は血鬼術で強化されている

 

ここまで「雷の呼吸」の基礎についてお伝えしました。

次に獪岳の会得している弐から陸ノ型の五種について考えていきます。

 

先述の通り、雷の呼吸においては「壱ノ型」以外の型が全て応用技であることがわかりました。

つまり獪岳の会得している剣術は全て、基礎を飛ばした応用型ということになります。

 

ゆーま
ゆーま

また、ファンブック

「鬼殺隊見聞録・弍」で

驚愕の事実が判明しました。

 

「大正コソコソ噂話・獪岳の刀も黒死牟と同じように自分の血肉から作られているものです。剣士であることに固執しているので、日輪刀そっくりのものを作っていると思われます」

(引用元:鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐155ページ)

「どうだ!? 血鬼術で強化された俺の刀の斬れ味は」

「皮膚を!! 肉を!! 罅割って焼く斬撃だ!!」

(引用元:鬼滅の刃17巻145話56ページ)

 

以上のことから、「睡眠の筋弛緩によって強化された呼吸で『壱ノ型』を会得していた善逸に対して、獪岳が同等の力を得るためには、鬼の力で生産した刀により、血鬼術で強化した技を繰り出す必要があった」ということがわかります。

 

元鬼殺隊士・”新”上弦の陸である獪岳は自尊心が高い臆病者!?

 

元鬼殺隊士・”新”上弦の陸である獪岳は自尊心が高い臆病者!?

 

「プライドが高いせいで、内から溢れる臆病さを隠して生きてきた子供」

これが、獪岳の正体です。

 

以下に理由となるセリフやエピソードを紹介していきますので、そこから順番に読み解いていきましょう。

「裏能力記録・他者と比較し、誰よりも特別な存在であると自負。自らを正義とし、『自分を正しく評価する者につく』ことを信条とする」

(引用元:鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐155ページ)

このコラムから読み取れる、究極的ともいえる自己愛。

ゆーま
ゆーま

コラムの元になった作中には、

獪岳のプライドの高さが窺い知れる

セリフが多くありました。

 

「お前みたいなやつに割く時間がもったいない」

(引用元:鬼滅の刃4巻34話171ページ)

「俺を正しく評価し認める者は”善”!!」

(引用元:鬼滅の刃17巻145話55ページ)

「俺は特別だ お前とは違う」

(引用元:鬼滅の刃17巻145話59ページ)

このように引用していたらきりがないほどです。

 

もちろん上記以外にも、獪岳の「弩級の自尊心」と「臆病さ」を裏付けるエピソードにおいては枚挙にいとまがありません。

夜の森で鬼と遭遇した際、自分の身を守るために寺の子供達を差し出して自分だけが助かろうとした(出典元:鬼滅の刃16巻40ページ/17巻67ページ)
市街地で上弦の壱と対面した際、背景の民家はボロボロなのに対し、獪岳の隊服には傷一つなかった。つまり戦わずして頭を垂れ、自分を鬼にしてくれと懇願した(出典元:鬼滅の刃17巻145話49ページ)

 

これらのセリフやエピソードを繋ぎ合わせれば、元鬼殺隊士・現上弦の陸である獪岳の人間性が浮き彫りになります。

ゆーま
ゆーま

それは、究極の自己愛、

弩級の自尊心と臆病さ。

 

臆病で自信がない獪岳に相手の懐に飛び込む勇気がないと使えない壱ノ型は使えないというわけです。

もし、獪岳が鬼として成長、臆病さを克服した後で善逸と戦うことになっていたら結果は違ったかもしれません

 

まとめ:獪岳(かいがく)は壱ノ型を使いたかった<鬼化で実現>

 

善逸の兄弟子、獪岳(かいがく)が壱ノ型を使えない理由を考察してきました。

  1. 「壱ノ型」は、「居合斬り」、相手の懐に飛び込める勇気がなければ使えない
  2. 獪岳が善逸と対等に渡り合うためには、「血鬼術で強化した刀」を使用し「血鬼術で強化した雷の呼吸」を繰り出す必要があった
  3. 獪岳は「弩級の自尊心」はあるが、内から溢れる臆病さ乗り越えられなかった

 

「獪岳が壱ノ型を会得出来ない理由」を考察した結果、3つのデータが揃いました。

 

以上の考察から導き出される結論として、「プライドの高い獪岳は恐怖心が拭えず壱ノ型が会得できなかった」ということがわかります。

 

獪岳はおそらく、自分が「壱ノ型」を会得できていないことに納得していなかったのだと思います。

その気持ちが、この原作のセリフに如実に現れています。

「鬼になり雷の呼吸を超えた!!」

(引用元:鬼滅の刃17巻145話58ページ)

 

ゆーま
ゆーま

鬼になることで善逸と渡り

合える実力を手に入れ、自分の強さを

認めさせたかったのでしょうね。

 

 

おわりに:無限城編のアニメ化でさらに人気が出そうな獪岳

 

鬼滅の刃ファンブック第二弾「鬼殺隊見聞録・弍」は、2021年2月4日に発売されました。

 

『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の来場者プレゼントで用意されていた「鬼滅の刃 煉獄零巻」が手に入らなかったという方に朗報です!

煉獄杏寿郎の過去を描く短編漫画も、ファンブックに収録されています!

 

また、今回紹介した我妻善逸の兄弟子・獪岳のキメツ学園情報も新規に掲載されていました!

 

さらには、獪岳の知られざる趣味や人間だった頃の苗字、今回紹介し切れなかった雷の呼吸の型全て、たっぷり紹介されています!

 

無限城編でファンが急増し、人気投票では鬼舞辻無惨を超える21位という結果になった獪岳。

 

ゆーま
ゆーま

今からチェックしておけば、

無限城編がアニメ化した際には、

「獪岳推し」の古参になれます!

 

 

無限城編は、劇場版第二弾、あるいはアニメの第三期に該当するので当分先ですが、楽しみに待ちましょう!

 

2月14日に製作が発表されたアニメ鬼滅の刃・遊郭編については「鬼滅の刃アニメ2期はいつから?どこまで?遊郭編では宇髄天元が大活躍!」をご覧ください。

 

 

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